もっと
エンジョイスクエア

エンジョイスクエアが目指すもの

文化芸術・スポーツの活動を通じて、子どもたちが生涯にわたって幸福感(ウェルビーイング)を享受できる地域コミュニティの実現を目指します。

  1. 多様な体験活動/子どもたちが好きなことに出会える環境づくり 
  2. 第三の居場所/子どもたちが安心できる居場所づくり
  3. 文化芸術・スポーツ活動の普及/次世代の担い手・繋がりづくり
エンジョイスクエアが目指すもの図説 エンジョイスクエアが目指すもの図説
エンジョイスクエアが目指すもの図説 地域コミュニティが一体となって実現

エンジョイスクエアが目指すのは、学校と地域が連携し、一緒になって実現する地域コミュニティ活動です。

現在、中学校での3年間は部活動がおこなわれ、地域では社会活動がおこなわれています。中学校での部活動が中学生を対象としたものであるのに対して、地域での社会活動は幼児から高齢者までが生涯にわたって関わりを持つものになります。
既存コンテンツである学校の部活動と新たに地域の社会活動が合流することで、地域コミュニティ活動はスポーツ、文化・芸術、音楽、お祭り、イベント、キャリア・・・といった幅広い分野でバラエティ豊かなコンテンツが誕生することになります。

地域の社会活動の実行者には、社会教育団体、地元民間企業、地域住民、保護者、大学生・専門学校生など様々なステークスホルダーがあり、こうした「新たな協力者」により、既にあるもの、新たに開発されるものが展開されます。
一方、学校側にも、部活動に所属しない生徒や部活動に希望種目がない生徒が新たな参加者として加わります。また、学校に馴染めない児童生徒や支援の必要な児童生徒なども加わることが可能です。対象は、小学生から高校生まで幅広くなります。

子どもたちが生涯にわたって幸福感(ウェルビーイング)を享受できる地域コミュニティは、このように地域と学校が連携することで実現します。ポイントとなるのは、

  1. 横のつながり
    市町村の枠を超えた連携・協力
  2. 縦のつながり
    小学生から高校生まで、生涯につながる活動
  3. 多様な参画
    学校、教育委員会、保護者、地域の団体・企業など多様な人の参画

といったことになります。

私たち「エンジョイスクエア」は、こうした地域コミュニティ活動の創出を目指しています。

実施要項

令和6年度
飯田下伊那文化芸術・スポーツ 「エンジョイスクエア」
実施要項(抜粋)

はじめに

 近年、中学校の部活動は教員の働き方改革という側面からそのあり方に課題があるとされ、令和2年9月、文部科学省は学校の働き方改革を踏まえた部活動改革の方針を示し、部活動の指導を「学校の業務だが、必ずしも教師が担う必要のない業務」に位置付け、「部活動を学校単位から地域単位の取組にし,学校以外が担うことも積極的に進めるべき」とした。

 令和4年12月には、スポーツ庁と文化庁の両庁名で「学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドライン」が策定された。公立中学校の休日の部活動については、令和5年度から令和7年度までの3年間を改革推進期間として地域移行に段階的に取り組み、可能な限り早期に実現することを目指すものとされた。

 また、部活動の教育的意義を継承・発展させ、新しい価値が創出されるようにすること、さらには、⽣徒のスポーツ・⽂化芸術活動の最適化を図り、体験格差を解消することが重要としている。

 この飯田下伊那地域においても、令和2年2⽉7⽇、飯伊市町村教育委員会連絡協議会、南信教育事務所飯⽥事務所が主催し、14市町村の教育委員会やスポーツ協会、PTAを含む関係者が⼀同に会し、第⼀回「飯伊地区の中学⽣期の部活動を考える会」を開催した。

 この会では、これからの部活動の改⾰を進める際には、中学⽣期における部活動の課題解決に努めるだけはなく、⾃治体を超えた地域(広域)全体として、幼児期から⾼校⽣期までの⽂化芸術・スポーツ活動の環境をどう創造し、持続可能なものにするかが重要であるということが協議された。

 令和4年度からは、それまでの協議をもとに「より具体的な取り組み」とするために、3回の「検討委員会」を開催して、以下3点が合意された。(参加者数:第1回8⽉24⽇参加約100名、第2回1⽉23⽇参加約100名、第3回3⽉22⽇参加約60名)

  1. ビジョンの策定/「すべての⼦どもにとって幸せで健全な(ウェルビーイング)活動」を⽬的とする
  2. 総活動時間の適正化/学校を含む地域全体として国のガイドラインを遵守する
  3. 「⼦どもにとって豊かな⽂化芸術・スポーツ環境の構築」に向けた試⾏(エンジョイスクエア)を実施する

 令和5年度には、「飯田下伊那 文化芸術・スポーツ エンジョイスクエア」が初めて開催された。 11、12⽉の休⽇・祝⽇、8週間にわたり、46種⽬125の⽂化芸術・スポーツの講座が実施され、14市町村から、のべ580名の児童・⽣徒が参加し、満⾜度は98%であった。

 今まで部活動に参加できなかった子どもたちも参加ができ、また、より多くの社会教育団体や民間企業の方々が協力していただけることで、「地域の子供たちは、学校を含めた地域で育てる」という意識の下、子どもたちにとってのより豊かな体験活動の機会を創り、新しい価値を創出する地域移行のモデルとしての試行を継続していく。

【目的】

 文化芸術・スポーツの活動を通じて、子どもたちが生涯にわたって幸福感(ウェルビーイング)を享受できる地域コミュニティの実現を目指す

  1. 多様な体験活動/子どもたちが好きなことに出会える環境づくり

    「地域の子供たちは、学校を含めた地域で育てる」という理念に基づき、学校の既存の部活動だけではできない地域の社会教育活動として、学校に登校できない子どもや障がいのある子ども、部活動に所属していない子どもも含め、すべての子どもたちが好きなこと、やりたいことを、体験できる文化芸術・スポーツの環境を構築する。

  2. 第三の居場所/子どもたちが安心できる居場所づくり

    自分のやりたいことに主体的に取り組むことで、自由でリラックスができ、自己肯定感が形成される場所を提供する。学校やクラス、世代を超えた仲間が好奇心で結ばれ、子どもたちが安心して過ごせるコミュニティ空間(居場所)を創造する。

  3. 文化芸術・スポーツ活動の普及/次世代の担い手・繋がりづくり

    地域の文化芸術・スポーツ活動を持続可能なものにするために、関連団体、企業、学校などが相互に連携し、子どもたちが生涯にわたって、複数の種目や分野の活動を気軽に体験できる環境を整える。活動の普及や担い手づくり、人と人とを繋げるまちづくりの機会とする。

【活動の指針】

 上記【目的】(1)〜(3)に照らして、具体的な活動指針を以下のように設ける

  • (ア) 所属する部活動における技術やスキルを向上させることだけを目的にせず、試合に出場できなかった生徒が思う存分試合に出場できたり、普段とは違った仲間やメンバーと試合や発表会、作品づくり等を楽しめたりする機会とする。《機会の拡張》
  • (イ) 部活動以外の種目に挑戦したい、自分のやりたい活動に挑戦してみたい、といった児童・生徒の要望に応えるために、ニュースポーツや文化芸術などの部活動の種目とは異なるジャンルの種目を多様に提供していく。《機会の拡張》
  • (ウ) 何かを指導したり、教え込んだりということをせず、子どもたちを中心にした自主的・内発的な活動となるように努め、リーダーやフォロワーとしての資質やコミュニケーション力を育む機会とする。《主体性の尊重》
  • (エ) 参加の対象は、中学生に限定とせず、原則として、小学生から中学生までとする。ただし、種目によっては、安全管理を十分に行なった上で、それ以外の参加も可能とする《対象の拡張》
  • (オ) 小学生にとっては、より多くの文化芸術・スポーツ活動を体験してもらうことで、中学校からの部活動や地域クラブを選ぶ際に、自分の適正を判断できる機会とする。《適性の把握》
  • (カ) 令和8年度を目途に進められている「休日の既存部活動種目の地域移行」に対しては、複数市町村が協力して対応するモデルを試行する。例えば、南西部の町村を一つのエリアとして、生徒は、居住地によらず、どの中体連種目でも休日に活動でき、さらには大会に出場できる仕組みを試行する《地域移行モデルの提示》

【活動の概要】

時期
夏季(7・8月)冬季(11・12月)の4ヶ月間
活動日
原則として、土日、祝日
対象地域
飯田下伊那の14市町村
対象学年
小学4年生以上、中学生
参加費
1回500円(材料費等別途/年間保険代800円含む)

【組織体制】

主催
エンジョイスクエア実行委員会
共催
長野県教育委員会事務局南信教育事務所飯田事務所、(公財)飯田市スポーツ協会、下伊那郡体育協会
協賛
飯田商工会議所

【遵守事項】

指導者や活動に参加する保護者に対して、以下「指導者の心得6カ条」を徹底する。
「私たちは、文化芸術・スポーツの指導者として、保護者とともに、子どもの最大の理解者であり最高の応援者となるために、以下のことを大切にします」

  1. お互いを認め合える“人” を育てます。
  2. プレイヤー自身が“考える” ことを尊重します。
  3. 勝敗よりも、プロセスを重視します。
  4. 怪我やバーンアウト(燃え尽き)から守ります。
  5. 指導のあり方を学び続けます。
  6. 生涯、文化芸術・スポーツを楽しめる大人に育みます。

活動の記録

準備中

資料・パンフレット

準備中